更新日: 2024.10.13 01:19
リチャード・ウエストブルックが引退を表明。プチ・ル・マンがラストレースに/IMSA
ウエストブルックは、ポルシェ、シボレー、フォードのファクトリードライバーを経て、BMWやアストンマーティンのマシンでもレース参戦しており、GTレース界でもっとも多才なドライバーのひとりだと考えられている。
彼は2018年にチップ・ガナッシ率いるフォードGTでデイトナ24時間を制したほか、2013年にはコルベット・レーシングから出場したセブリング12時間でGTクラスのウイナーになった。さらに、スピリット・オブ・デイトナのコルベットDPプログラムでも4シーズンを過ごした。
「フォード時代にチップ・ガナッシ・レーシングにいたときは、マイク・ハルやブラッド・ゴールドバーグといった人々や、ライアン(・ブリスコー)と一緒に仕事をしていて、自分が最高の状態にあると感じていた。本当に特別な時間だったよ」とウエストブルック。
「自分の居場所を見つけたときはいつでもそうだが、プログラムで長く働いていた時間は本当に大好きだった。キャリアの中で自分の居場所を見つけたことが何度かあったが、そのときは最高の気分だったんだ」
■今後は急成長するウエストブルック・ブルワリーに注力
引退レースとなる『プチ・ル・マン』での大成功を目指す一方で、ウエストブルックは近いうちに自分の名を冠したブルワリー(醸造会社)に焦点を移す予定だと語った。彼は昨年、イギリスで低炭水化物ビールを製造する会社を設立している。
「本当に軌道に乗ってきた」と彼は語った。「レース人生が終わった後にやろうとずっと思っていたので、とにかくプロセスを始めたかったんだ」
「クラフトビールの業界は急速に変化している。だから、後れを取るのではないかと心配していた。とにかく何かを世に出したかった一方で、ごく小規模にやりたいと思ったいたのだが、レースと同じように急成長した」
「ふたつ(の仕事)を組み合わせるのは大変だった。今年の半ばにはビール醸造の仕事の多くを他の人に任せ、自分はもうひとつの仕事に全力を注ぐ必要があった」
「僕はジョン(・チャーチ)のためにすべてを捧げる義務がある。とくに来年はやらないと決めたいま、ジョンに“引退モード”に入ったと思われたくないからね」