ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2024.10.12 23:55
更新日: 2024.10.13 01:19

リチャード・ウエストブルックが引退を表明。プチ・ル・マンがラストレースに/IMSA


ル・マン/WEC | リチャード・ウエストブルックが引退を表明。プチ・ル・マンがラストレースに/IMSA

 ウエストブルックは、ポルシェ、シボレー、フォードのファクトリードライバーを経て、BMWやアストンマーティンのマシンでもレース参戦しており、GTレース界でもっとも多才なドライバーのひとりだと考えられている。

 彼は2018年にチップ・ガナッシ率いるフォードGTでデイトナ24時間を制したほか、2013年にはコルベット・レーシングから出場したセブリング12時間でGTクラスのウイナーになった。さらに、スピリット・オブ・デイトナのコルベットDPプログラムでも4シーズンを過ごした。

「フォード時代にチップ・ガナッシ・レーシングにいたときは、マイク・ハルやブラッド・ゴールドバーグといった人々や、ライアン(・ブリスコー)と一緒に仕事をしていて、自分が最高の状態にあると感じていた。本当に特別な時間だったよ」とウエストブルック。

「自分の居場所を見つけたときはいつでもそうだが、プログラムで長く働いていた時間は本当に大好きだった。キャリアの中で自分の居場所を見つけたことが何度かあったが、そのときは最高の気分だったんだ」

リチャード・ウエストブルックが引退を表明。プチ・ル・マンがラストレースに/IMSA
2018年のデイトナ24時間でクラス優勝を果たしたリチャード・ウエストブルック(右)

■今後は急成長するウエストブルック・ブルワリーに注力

 引退レースとなる『プチ・ル・マン』での大成功を目指す一方で、ウエストブルックは近いうちに自分の名を冠したブルワリー(醸造会社)に焦点を移す予定だと語った。彼は昨年、イギリスで低炭水化物ビールを製造する会社を設立している。

「本当に軌道に乗ってきた」と彼は語った。「レース人生が終わった後にやろうとずっと思っていたので、とにかくプロセスを始めたかったんだ」

「クラフトビールの業界は急速に変化している。だから、後れを取るのではないかと心配していた。とにかく何かを世に出したかった一方で、ごく小規模にやりたいと思ったいたのだが、レースと同じように急成長した」

「ふたつ(の仕事)を組み合わせるのは大変だった。今年の半ばにはビール醸造の仕事の多くを他の人に任せ、自分はもうひとつの仕事に全力を注ぐ必要があった」

「僕はジョン(・チャーチ)のためにすべてを捧げる義務がある。とくに来年はやらないと決めたいま、ジョンに“引退モード”に入ったと思われたくないからね」

2023ル・マン24時間レースで3位表彰台を獲得したアール・バンバー、アレックス・リン、リチャード・ウエストブルック(キャデラック・レーシング)
2023ル・マン24時間レースで3位表彰台を獲得したアール・バンバー、アレックス・リン、リチャード・ウエストブルック(キャデラック・レーシング)


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