ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.06.07 12:45
更新日: 2022.06.07 13:09

レクサスRC F、デトロイトで今季初優勝。総合優勝はチップ・ガナッシ・キャデラック/IMSA第6戦


ル・マン/WEC | レクサスRC F、デトロイトで今季初優勝。総合優勝はチップ・ガナッシ・キャデラック/IMSA第6戦

 レース開始から1時間過ぎ、最後まで燃料が保たない10号車がふたたびピットに入り、ポディウム圏内からクラス最後尾に順位を落とす。これに代わって02号車キャデラックDPi-V.R(キャデラック・レーシング)が表彰台圏内に浮上。WRTと同じく2ストップ作戦ながらレース序盤と中盤にピットインし、一時はクラス最後尾に落ちた31号車キャデラックDPi-V.R(ウェーレン・エンジニアリング・レーシング)が4番手となる。

 レース時間残り20分、両クラスともにトップ3が接近戦を繰り広げるなかDPiクラス4番手、31号車キャデラックのピポ・デラーニが驚異的なペースで追い上げてくる。15秒以上あった前車との差を1秒以内とし、トップ集団に追いついた。デラーニの勢いは止まらずホームストレートからターン3にかけて02号車キャデラックを相手にサイドバイサイドに持ち込み、これを右コーナーのイン側から交わして3番手となる。

 さらに前を狙うデラーニだったが、オリバー・ジャービス駆る60号車アキュラの攻略には至らず。反対に、レース時間残り3分で02号車のアール・バンバーに3番手を奪い返されてしまう。

 この2台を含むトップ4台の接近戦はファイナルラップまで続くも、バン・デル・ザンデは最後までトップを譲らず01号車キャデラックがポール・トゥ・ウインを飾った。60号車アキュラは3戦連続の2位。チップ・ガナッシの02号車キャデラックが3位表彰台を獲得している。

 なお、4位でチェッカーを受けた31号車キャデラックは、レース後の車検で規定の車両最低重量を満たしていないことが発覚したため、クラス最後尾へと降格となった。

 GTDクラスはバーニコートと、アストンマーティン・ワークスドライバーであるガンのトップ争いが続いたが、最後は17号車レクサスが後続を振り切ってトップフィニッシュ。普段はGTDプロを戦うRC F GT3でポール・トゥ・ウインを飾っている。27号車アストンマーティンは2.2秒届かず。クラス3位表彰台はポール・ミラー・レーシングの1号車BMW M4 GT3が獲得した。

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦第7戦は、6月23~26日にアメリカ・ニューヨーク州のワトキンス・グレンで開催される『サーレン・ザ・グレン6時間』だ。

今季2勝目を飾った01号車キャデラックDPi-V.Rのランガー・バン・デル・ザンデ(奥)とセバスチャン・ブルデー(手前)
今季2勝目を飾った01号車キャデラックDPi-V.Rのランガー・バン・デル・ザンデ(奥)とセバスチャン・ブルデー(手前)
メイヤー・シャンク・レーシングの60号車アキュラARX-05
メイヤー・シャンク・レーシングの60号車アキュラARX-05
バッサー・サリバンの17号車レクサスRC F GT3
バッサー・サリバンの17号車レクサスRC F GT3
ポール・ミラー・レーシングの1号車BMW M4 GT3
ポール・ミラー・レーシングの1号車BMW M4 GT3


関連のニュース