更新日: 2023.05.24 18:11
TGM Grand Prix スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス レースレポート
2023 SUPER FORMULA Round 4
オートポリス(4.674km)
2023年5月20日/21日
・53号車の大湯都史樹選手、14番手スタートから大幅にポジションアップで表彰台を狙うも、29周目に接触を喫しリタイア
・55号車のジェム・ブリュックバシェ選手、21番グリッドから6番手ポジションアップし、15位フィニッシュ
第4戦5月20日(土)~21日(日)
カーナンバー | ドライバー | 予選(5/20) | 決勝(5/21) |
---|---|---|---|
#53 | 大湯都史樹 | P14 1’27.931 | DNF |
#55 | ジェム・ブリュックバシェ | *— 1’36.083 | P15 |
*Q1予選通過基準タイムをクリアせず
5月20/21日の週末に、2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権、第4戦が大分県のオートポリスで開催され、TGM Grand Prixの55号車をドライブするジェム・ブリュックバシェ選手は21番手からスタート、6番手アップして15位でチェッカーを受けました。
一方、チームメイトの53号車、大湯都史樹選手は、予選で後方14番手に沈んだもののスタートから大幅にポジションアップ、表彰台を狙える番手でレース後半に入りましたが、29周目に坂口晴南選手に接触を喫してコースアウト、リタイアとなりました。
■53号車ドライバー 大湯都史樹選手のコメント
「土曜日の予選は、僕自身はベストのパフォーマンスを出せたと思うのですが、前回のクラッシュによる損傷の修復によって色々かわった部分があったこともあり、持ち込みのセットが上手く嚙み合わず、14番手となりました。それでもエンジニアとメカニックが土曜日の夜にそこから立て直してくれて、日曜日のFP2では、3番手のタイムを出すことができました。決勝は実際悪くないペースで走れ、作戦もうまく機能して、めちゃくちゃ追い上げるレースができていたので、14番手から表彰台を狙えるんじゃないかと思えるほど、良いレースができていたと思っています」
「ただ、僕の方がペナルティを受ける接触でリタイアとなってしまい、リザルトを残せないレースになってしまったことが何より残念です。僕としてはぎりぎりのところを攻めていた結果だったのですが、今、ちょっと流れが悪いなというのがあります。今シーズン、良いレースができていると思いますし、良い走りで目立つこともできていると思いますので、次戦に向けて、反省するところは反省し、この流れをかえて、『良いレースができていたね』だけではなく、良いリザルトを残せるように頑張ります」
■53号車エンジニア 上城直也のコメント
「予選に関してはかなりパフォーマンスが悪く、鈴鹿の時のフィーリングとはだいぶ変わってしまったところがあったため、鈴鹿のクラッシュで変えた部品について、土曜日の夜に見直しをした結果、決勝日のFP2からかなりフィーリングが戻ってきました。ロングランのペースもFP2では良かったので、これは決勝でしっかり戦えるのではないかと思っていました。戦略的には、ペースが良ければ引張り方向が良いと思っていたところ、実際に大湯のペースも良かったため、その戦略でいき、クラッシュするまでは、良いレースができていたと思います」
「結果はクラッシュで終わってしまいましたが、土曜日の予選から日曜日の決勝に向けて改善できたところが大きかったので、今回得られたデータやセットアップをさらに見直し、次戦は予選で前に行ければ、勝てる状態にもっていけると考えています」
■55号車ドライバー ジェム・ブリュックバシェ選手のコメント
「全体としては、良い週末だったと思います。僕のドライビングも大きく改善でき、また、マシンのセットアップでドライバビリティの改善もできました。予選と決勝のレースペースと、両方で良い方向にもっていくことができました。ただ、僕は予選でミスをしてしまい、21番グリッドからのスタートとなってしまったのが残念です」
「最後尾のグリッドからスタートすると、スタートからとにかくたくさんのマシンが前にごちゃごちゃといるわけで、ポイント獲得圏内まで行くのはとても大変で、また、今回僕らがとった戦略はうまく機能しませんでした。それでも、今週末のレースではポジティブなこともいくつかあったので、僕は次戦のSUGOを楽しみにしています。応援よろしくお願いします」
■55号車エンジニア 岡島慎太郎のコメント
「オートポリスはジェムにとってSFで初めて走るということもあり、彼のドライビングに適した方向で味付けしたセットアップを持ってきました。ただ、FPの中ではなかなか上手くバランスがとれないまま予選をむかえてしまい、予選前に大きなセット変更を強いられたことで、ジェム自身もそこにドライビングをアジャストしきれずに難しかったと思います。持ち込みのセットの精度についてまだまだ改善が必要です」
「ロングランに関しては、日曜日のFP2から、走り出しはあまり良くなく、アンダーステアに苦しんでいたのですが、セッション中に良い方向を見つけられて、ウォームアップでも、わりとバランス良くもっていけました。一方、決勝のレースペースを思ったよりも上げられなかったのが、何からきているのか、データを精査し、次に向けてレースペースの改善をはかります。また、戦略は思ったよりもピットイン組のペースが落ちなかったので、55号車としての戦略が裏目に出てしまい、そこの判断は反省点です。次戦に向けては戦略についても再検討します」
2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権の次戦は、6月17日/18日の週末に、宮城県のスポーツランドSUGOで開催される第5戦となります。