更新日: 2024.05.03 21:31
ARTA 2024スーパーGT第2戦富士 予選レポート
不運なイエロー無視判定で最後尾スタートだが1台づつ上に上がっていく
#16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTも3月のテストでは好調だった。しかし、午前のフリープラクティスでは、クルマの安定性に欠けていて、不安を抱いたまま予選を迎えた。
チームは予選へ向けて、セットを見直し、Q1に大津弘樹選手を送り込んだ。大津選手は8号車に続き、コースイン。しっかりとタイヤを暖めてアタックへ入って行った。クルマのバランスは向上していて、3番手のタイムを叩き出して、Q2の佐藤蓮選手につないだ。
佐藤選手は、最初のアタックの1コーナーでスピンしてしまったが、セッションはまだ残り時間があったので、次の周にアタックを再度行った。そのアタックラップでは2番手のタイムを出したが、アタックラップでイエローシグナルが出てしまい、その周のタイムが抹消となってしまった。明日は最後尾のスタートとなってしまうが、長丁場のレースなので、しぶとく戦って、ポイントを獲得したい。
●鈴木亜久里監督のコメント
「クルマは徐々に良くなっているね。蓮のイエロー区間通過は非常に残念だったね。ドライバーからは見えにくい位置にシグナルがあるので、蓮には可哀想だけど、明日は粘り強く行くしかないね。チームもクルマもポジティブな方向へ向かっているので、明日は良い結果を出せるように頑張ります」
●土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「ちょっと蓮が可哀想なジャッジだったと思います。モニターを確認したところ、ブレーキングして左側にターンインしたところで右側のシグナルでイエローが点灯されたんだけど、あの位置はドライバーからは見えにくいからね。Q2では2番手、総合では、4-5番手の位置につけられたと思うので、悔しいけど、明日は長いレースなので、1台ずつ抜いて、ポイントを獲得したいね」
●田中洋克チームディレクターのコメント
「公式テストでは非常に好調でしたので、今日の結果も期待していました。午前のセッションでは、クルマの状態が良いのか悪いのかわからない状況でした。満足できるような状態ではありませんでしたが、Q1で大津選手が3番手で頑張ってくれました。Q2で佐藤選手が頑張ってくれると思っていたのですが、イエロー区間通過という判定で2番手のタイムを抹消になってしまいました。残念ではありますが、気持ちを切り替えて、明日は挽回できるように頑張ります」
●大津弘樹選手のコメント
「フリープラックティスで自分はベストな状態で走れていなくて、路温が上がってくれたことで、タイヤが機能してくれてQ1では、フリーと違うポテンシャルだったので、それを引き出そうとしたのですが、少しうまくいかないところもあって、トップは獲れませんでしたが、3番手でQ1を終えられたことで、Q2に向けてセッティングを変える要素も掴めましたし、それで蓮も良いアタックをしてくれたのですが、イエロー無視の判定が下されてしまい最後尾スタートとなってしまいましたが、最後まで粘り強く戦って行きたいと思います」
●佐藤蓮選手のコメント
「Q2を担当してアタックラップでは2番手だったんですけど、その時にイエローが出ていて、タイム抹消になってしまいました。ちゃんと確認しなければならないのですが、自分からはとても見づらい位置にシグナルが出ていたので、不運だったのかな? と思います。明日は3時間レースという長丁場のレースなので、気持ちを切り替えて準備をしていきたいと思います」