更新日: 2019.10.11 11:14
プレミアムサルーンと公共バス。トヨタ、燃料電池車コンセプト2車種を発表
TOYOTA、FCバスのコンセプトモデル「SORA」を公表
TOYOTAは、燃料電池バス(以下、FCバス)のコンセプトモデル「SORA*1」を公表した。コンセプトモデルをベースにした市販型は、2018年から発売を予定しており、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、東京都を中心に100台以上のSORAが導入される予定である。
コンセプトモデルSORAは、「受け継がれていく街のアイコン」を開発コンセプトに、FCユニットの特性を最大限に生かし、路線バスのうれしさを大きく高めたバスで、2つの想いを込めている。
想い1-社会の“奉仕車”
世のため人のために働くクルマであるからこそ、環境に配慮するとともに、モビリティサービス以外でも社会に貢献できるバスを目指した。
●燃料電池自動車「MIRAI」向けに開発した「トヨタフューエルセルシステム」を採用し、走行時にCO2や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能を実現。
●大容量外部給電システムを搭載しており、高出力かつ大容量の電源供給能力(最高出力9kW、供給電力量235kWh*2)を備えており、災害時に電源としての利用が可能。
想い2-人を中心に据えた、ユニバーサルデザインと機能
不特定多数のお客様が利用するからこそ、「利便性」と「安全・安心」にこだわり、すべてのお客様に、「乗ってよかった。また乗りたい」と思われるバスを目指した。
●自動格納機構付き横向きシートにより、居住性を向上(日本初*3)
ベビーカーや車いすのスペースに、自動格納機構付き横向きシートを新設。ベビーカーや車いす利用者がいない場合は、一般利用者が座ることができ、居住性を向上。
●バス周辺監視機能により、安全性を向上(日本初*3)
車内外に配置した8個の高精細カメラが、バス周囲の歩行者や自転車などの動体を検知し、運転手へ音と画像で知らせる周辺監視機能を搭載し、安全性を向上。
●加速制御により、安全性を向上(日本初*3)
モーター走行により変速ショックがないことに加え、急加速を抑制し緩やかな発進を可能とする加速制御機能を採用し、車内で立っているお客様の安全性に配慮した。