スーパーカー・レースシリーズ 第1・2戦富士 レースレポート
■2016 SUPER CAR RACE SERIES Round1 6月4日 レースリポート
2016スーパーカーレースが新緑の富士スピードウェイで開幕
Round1はマクラーレンMP4-12C GT3の飯田太陽が激しい2位争いを尻目に、独走のポール・トゥ・ウィン!
わずかに雪の残る初夏の富士山がその雄大な姿を現し、周囲の新緑がまぶしい富士スピードウェイで2016年スーパーカーレースシリーズが開幕した。今年は土曜日、日曜日にそれぞれ予選と30分の時間レースの決勝を行うフォーマットに変わり、4日にRound1の予選、決勝が行われ、3クラスに8台が参戦。
予選は一昨年のカテゴリーⅠのチャンピオンで、マクラーレンMP4-12C GT3の飯田太陽がポールポジションを獲得。以下2位にメルセデスSLS AMG GT3を駆る昨年のカテゴリーⅡチャンピオン上野嘉三が続き、3位にはカテゴリーⅡの木村武史(ランボルギーニ・ウラカン・トロフェオ)がつけた。
迎えた決勝はニュル最速を誇るパガーニ・ゾンダ・レボリューションがグリッドまでの先導車として、レースに華を添え、いよいよスタート。PP飯田が圧倒的な加速を見せてトップで第1コーナーに。その後方では3位スタートの木村が第1コーナーで上野のインをついて2位に浮上。上野以下、アウディR8 LMSウルトラの林学、ポルシェ911 GT3Rの清水正智へと続く展開。今回の飯田は快調そのもの。1周目から後続を引き離し、最後は後続に28秒あまりの大差をつけての独走優勝を飾った。
一方、2位争いは激戦となり、上野が各コーナーでメルセデスSLSの鼻先をウラカンのインにねじ込むが、コーナー脱出スピードと最高速に勝るウラカンをかわせない状況が最後まで続き、上野は無念の3位。木村が笑顔の2位フィニッシュとともにカテゴリーⅡ優勝を飾った。今回初めてカテゴリーⅣに香港からE・ウォン、A・チャンがロータス・エキシージGT4で参戦し、周回遅れながらも完走を果たした。
■ドライバーコメント
総合優勝・飯田太陽 ケーズフロンティア マクラーレンMP4-12C GT3
「もう少し争えた方が面白かったけど、今日は楽しく走れました。明日は今日よりもっと速い選手が出てくるので、また頑張ります」
総合2位・カテゴリーⅡ優勝・木村武史 ウラカン TROFEO
「1周目が勝負と思っていたのでうまく交わすことができて良かった。コーナーではSLSが速くて逃げるのが大変でしたが、私の方がストレートが速くて抜かれることはなった。面白かったです」
総合3位・上野嘉三 BRP SLS AMG GT3
「Aコーナーや100R、ヘアピンでは僕の方が速かったけど、木村さんのブレーキングが鋭くて抜けなかった。僕の勢いがたりなかったですね」
総合7位、カテゴリーⅣ優勝・エリック・ウォン Lotus EXIGE GT4
「日本でレースをするのは初めて。富士はすごくいいコースですごく速くて、第1コーナーのブレーキングはドキドキだったよ(笑)。もっと練習しないといけないね」
SCR第1戦 決勝レース リザルト
●カテゴリーⅠ
Pos. | No. | Driver | Car | Time |
---|---|---|---|---|
1 | 32 | 飯田太陽 | ケーズフロンティア マクラーレンMP4-12C GT3 | 31'13''167 |
2 | 19 | 上野嘉三 | BRP SLS AMG GT3 | +28''262 |
3 | 108 | 林学 | Direction 108RacingR8 | +54''832 |
4 | 2 | 清水正智 | Y&Yporsche GT3 | +55''244 |
●カテゴリーⅡ
Pos. | No. | Driver | Car | Time |
---|---|---|---|---|
1 | 7 | 木村武史 | HURACAN TROFEO | 31'41''054 |
2 | 36 | 林裕介 | Direction108RacingGallardo | 1Lap |
●カテゴリーⅣ
Pos. | No. | Driver | Car | Time |
---|---|---|---|---|
1 | 98 | E.ウォン | EXIGE GT4 | 31'32''926 |
2 | 88 | A.チャン | EXIGE GT4 | 1Lap |