スーパーカー・レースシリーズ 第1・2戦富士 レースレポート
■2016 SUPER CAR RACE SERIES Round2 6月5日 レースリポート
Round2では予選2番手のアウディR8 LMSウルトラに野間一がGT3マシン初参戦にして初優勝!
一夜明けたRound 2は前夜からの雨が降り続くあいにくの天候となった。予選時には雨が弱まったものの、路面は依然ウエットコンディション、さらにストレート上では豪快に水煙を上げながらの走行となった。
このなかでただ1台、異次元の走りを見せたのが、ランボルギーニ・ウラカン・トロフェオの木村武史。前日2位に入った速さをウエットコンディションでも見せつけカテゴリーⅡながらもPP獲得。これに続いたのが前日の林学から野間一に替わったAudi R8 LMSウルトラ。さらに前日ポール・トゥ・ウィンを飾ったマクラーレンMP4-12C GT3飯田太陽が3位。4位には、前日の上野嘉三から奥村浩一に替わったメルセデス SLS AMG GT3が入った。
昼過ぎには雨も上がり、ほぼドライコンディションの決勝が行われた。スタート直後、PPの木村武史がトップを死守して第1コーナーに飛び込むも、路面が乾けばカテゴリーⅠの本領発揮。ヘアピン進入でAudi R8 LMSウルトラの野間一が木村をかわしてトップに浮上。木村は、続くダンロップコーナーで3番手スタートの飯田太陽にも抜かれ3位に後退するも、2周目の第1コーナーでこれを抜き返すと、飯田と激しい攻防戦を展開。
だがそれも4周目の最終コーナー手前で再び飯田が前に出て決着。飯田はトップ野間への追撃に入ったが、快調な走りの野間には及ばず、逆に差は広がるばかりとなり、最後は13秒以上もの差をつけ、GT3マシンでの初優勝を飾り飯田が2位。終盤メルセデス SLS AMG GT3の奥村浩一に迫られたものの逃げ切った木村が、3位フィニッシュを果たした。
■ドライバーコメント
総合優勝・野間一 Direction108Racing R8
「負けたら引退だったので良かった(笑)。1周目はラインを外すと濡れた部分があって滑りやすい状況だったけどうまく行った。今回初めてGT3マシンに乗って優勝できた。本当は予選もPP獲りたかったけど、いいレースができました」
総合2位・飯田太陽 ケーズフロンティア マクラーレンMP4-12C GT3
「路面状況を考えて、昨日の決勝で使ったユーズドタイヤで行ったのが失敗でした。後半タイヤがつらくなってトップを追えませんでした。もっと粘らないといけなかったが、こういうレースの方が面白い。次頑張ります」
総合3位・カテゴリーⅡ優勝・木村武史 ウラカン TROFEO
「決勝もレインコンディションなら行けたと思う。雨が止んだ時点で勝ち目はないと思いました(笑)。本当はメルセデスにも抜かれての4位を想定していたので、3位に入れて良かった」
総合6位・カテゴリーⅡ2位・林裕介 Direction108Racing Gallardo
「前にも後ろにもマシンがいなくて永遠のひとり旅でした(笑)。でも自己ベストタイムを更新できました。ガヤルドは4輪駆動なので雨だったら良かったけど、ドライコンディションになってしまったのでダメでしたね」
SCR第2戦 決勝レース リザルト
●カテゴリーⅠ
Pos. | No. | Driver | Car | Time |
---|---|---|---|---|
1 | 108 | 野間一 | Direction108RacingR8 | 31'11''491 |
2 | 32 | 飯田太陽 | ケーズフロンティア マクラーレンMP4-12C GT3 | +13''504 |
3 | 19 | 奥村浩一 | BRP SLS AMG GT3 | +26''005 |
4 | 2 | 清水正智 | Y&Yporsche GT3 | +1'10''980 |
●カテゴリーⅡ
Pos. | No. | Driver | Car | Time |
---|---|---|---|---|
1 | 7 | 木村武史 | HURACAN TROFEO | 31'37''086 |
2 | 36 | 林裕介 | Direction108RacingGallardo | +54''465 |
●カテゴリーⅣ
Pos. | No. | Driver | Car | Time |
---|---|---|---|---|
1 | 88 | A.チャン | EXIGE GT4 | 31'13''199 |
2 | 98 | E.ウォン | EXIGE GT4 | 1Lap |