投稿日: 2024.06.28 17:15
更新日: 2024.06.28 17:28

San-Ei Gen with B-Max 2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO レースレポート


スーパーフォーミュラ | San-Ei Gen with B-Max 2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO レースレポート

悪天候のレースで初のポイントを獲得

 San-Ei Gen with B-Max(チーム代表宮田雅史)は、6月22~23日、スポーツランドSUGOで行われた、全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦に参戦し、木村偉織選手は予選でQ1を突破、悪天候の決勝では9位入賞と、目標としていたポイント獲得を果たしました。

「魔物が棲む」と言われるスポーツランドSUGO。年に⼀度の東北大会は、予想外のことが起きることの多い大会ですが、今年は決勝日が雨と霧に見舞われアクシデントが続出。レースは途中終了なりました。

■予選(6月22日(土)14時~14時42分)

 強い日差しが照りつけた予選日。この日は木村選手のバースデー。朝のフリー走行では19番手と不本意な結果に終わってしまったため、巻き返しを期して予選に臨みました。

ポイント獲得の必須条件ともいえるQ1通過のため、チームはニュータイヤを2セット投入。木村選手は1回目のアタックで1分07秒419をマーク。2回目のアタックでは⼀気に1分06秒573までタイムアップし、Aグループ11台中5番手で見事Q2進出を決めました。

 Q2では変化する路面コンディションに、セッティング、ドライビングともにうまく合わせることができずに11番手となりましたが、ポイント獲得を狙えるグリッドを確保しました。

50号車 木村偉織
Q1A:5番手 1分06秒573(5/11)
Q2:11番手 1分06秒433(11/12)
総合順位11番手
天候:晴れ、コース:ドライ、気温:32度、路面温度:45度

San-Ei Gen with B-Max 2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO レースレポート
2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 木村偉織(San-Ei Gen with B-Max)

■決勝(6月23日(日)15時35分~12周)

 予選日から⼀転、雨と霧に見舞われた決勝日。ウォームアップ走行でクラッシュした車両があり、ガードレール修復のためにスタート時刻が約1時間繰り下げられました。悪コンディションのなか、セーフティカー(SC)先導でレースは始まりますが、5周終了時にSCランが解除されると最終コーナーでクラッシュが発生。さらに、13周目のSCランからのリスタートでも、同じ場所で再度クラッシュが起き、赤旗が提示されレースは中断となりました。

 結局、天候の回復は見込めずレース再開は困難となり、12周終了時点で成立となりました。木村選手はサバイバルの様相を呈したレースで、ポジションをキープしてコースに留まり続け9位フィニッシュ。目標としていたポイント獲得を果たしました。

50号車 木村偉織
決勝順位:9位
ポイント:1
ベストタイム:1分54秒507(19/20)
天候:雨、コース:ウェット、気温:20度、路面温度:23度
※走行距離が規定のレース距離の75%未満のため、ポイントはハーフポイント

■チーム監督 本山哲コメント

「週末を通して、偉織選手が自身のドライビングを、これまでより⼀段高いレベルでまとめることができたと感じています。エンジニアとのコミュニケーションもスムーズに進んで、下位だったフリー走行から、Q1通過にまでもっていくことができたことは、チームとしても自信になりました。悪天候でレースが途中終了となったことは致し⽅ありませんが、レースが予定どおり行われていれば、もう少しポジションアップできたように思います。でも、3戦中2戦でQ2に進み、3戦目でのポイントゲットは、ルーキーイヤーとしては上々のリザルトです。このまま⼀歩ずつ着実に進歩していきたいと思います」

■チーフエンジニア 宮田雅史コメント

「フリー走行から予選に向けてクルマのセットは多少変えましたが、それはQ1のタイムアップにあまり影響していないと思います。Q1の躍進はドライバーの頑張りが大きかったですね。Q1でニュータイヤを2セット投入したのは予定どおりです。Q2進出の可能性を高めることはもちろんですが、ニュータイヤでのアタックの経験をドライバーに積んでもらうことが目的です。次の富士は事前にテストがありますので、しっかりクルマを仕上げて、まずはQ1通過が目標ですが、それが当たり前になるようにしていきたいですね」

■ドライバー 木村偉織選手コメント

「Q2では、まだまだ自分の⾜りない部分があって上位にはいけませんでしたが、Q2を経験したことで、上の次元の走りが必要だと肌で感じることができました。
決勝は、ウォームアップ走行からサバイバルレースになるだろうと予想はしていました。とにかく生き残ることを最低条件として、バトルのチャンスがあったら仕掛けることを考えていましたが、結果的に2度スタートをして終わってしまったという感じです。でも、貴重な雨のレースをあのポジションで経験できたことは、間違いなく今後の糧になると思いますし、自身が確実に進歩したことを実感できたレースウイークでした」


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