更新日: 2023.12.08 15:59
フォードとシボレーの新型GT3がセッションデビュー。宮田もレクサスで走行【IMSA公認テスト木曜Topics】
**ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのマネージング・ディレクターであるジョナサン・ディウグイドは、LMDhプラットフォームのレースデビューに先立って行われたIMSA公認テストから1年が経過した今週のテストは、GTPパドック全体がさまざまな問題を抱えていた昨年12月とはかなり雰囲気が異なると述べた。
**彼はSportscar365に次のように語った。「ピットレーンはすべてのLMDhマシンが片側に集められているため、ライバルたちを見渡すことができる。誰もが(昨年と比べて)はるかに落ち着いていて組織的に見える。彼らはクルマを走らせることに集中しており、もはやスクランブルはない」
**ハート・オブ・レーシングチームとマグナス・レーシングは、まだ名前が決まっていない改良型アストンマーティン・バンテージをデイトナで初走行させた。前者のチーム代表であるイアン・ジェームズは、既存のチームシャシーからアップグレードされたマシンであることをSportscar365に認めた。
**まだ発表されていないロードカーをモデルしたボディワークの変更以外、アップグレード範囲の詳細はわかっていない。
**ジェームズは「今までヨーロッパで少し走ったけど、いくつかの弱点は改善されているようだ」とSportscar365に語った。「また、ドライバビリティも少し良くなっている。ドライバー・インターフェースは一歩前進した」
**新たにゴールド・レーティング・ドライバーとなったロマン・デ・アンジェリスが27号車アストンマーティン(ハート・オブ・レーシングチーム)で2024年シーズンのGTDに参戦することが決まったが、ジェームズはスプリント・ラウンドでのコドライバーはまだ決まっていないと述べた。なお、ジェームズ自身はこのマシンでのスプリントレース参戦を断念している。
**ショーン・クリーチ・モータースポーツが走らせる33号車リジェJS P217・ギブソンは、元ARCブラティスラバのシャシーであることが理解されている。ブラティスラバ・チームはオレカに乗り換える以前、ヨーロッパとアジアのル・マン・シリーズ、そしてル・マン24時間レースにリジェのマシンで参戦していた。
■BoPを検証するためテスト車両を制限
**ウェザーテック・チャンピオンシップのエントリーリストは近日中に発表される予定だ。Sportscar365はデイトナ24時間のエントリーリストで確定していた中から少なくとも2台がフル参戦となり、フルシーズンのエントリーリストは50台に達すると理解している。
**8日(金)と9日(土)に行われるIMSAの“ターゲット・パフォーマンス・テスト”には合計14台のGTDプロカーとGTDカーが参加する予定だ。フェラーリ、メルセデスAMG、フォードを除く11のGT3メーカーが各社1台ずつマシンを提供することになっている一方、296 GT3、AMG GT3、マスタングGT3は複数台となる。
**このリストには以下のチームが含まれている。ポール・ミラー・レーシング(BMW)、アイアン・リンクス(ランボルギーニ)、トリアーシ・コンペティツィオーネ(フェラーリ)、ハート・オブ・レーシングチーム(アストンマーティン)、コルソフ/プレストン・モータースポーツ(メルセデスAMG)、ウインワード・レーシング(メルセデスAMG)、リシ・コンペティツィオーネ(フェラーリ)、ケリーモス・ウィズ・ライリー(ポルシェ)。
**金曜日に設定されている2回のセッションでは、ターゲット・パフォーマンス・テストカーと非対象車両が一緒に参加し、ターゲット・パフォーマンス・テストカーはつねにヘッドライトとテールライトを点灯して走行するよう指示されている。
**一方、土曜日の走行はターゲット・パフォーマンス・テストの指名車両のみ認められる。シリーズの運営団体は、指名車両がコンフィギュレーション検証のためにIMSAの技術検査センターを通過する間、さまざまなバランス・オブ・パフォーマンス(BoP:性能調整)パラメータで走行する規定のテスト車両プログラムへの「混乱を最小限に抑える」ことを目標としている。
**IMSAからSportscar365に提供された声明にはこうある。「明確な目標が設定され、IMSA、メーカー、チーム間の透明性が高まっているため、管理されたテストを通じて複数のパフォーマンスデータを収集することが可能になる。これは2024年ロア(オフシーズンの公式テスト)とデイトナ24時間レースのBoPを定義するために私たち協力することで、BoPプロセスの進化をさらに補完するものである」