更新日: 2024.10.11 13:41
キャデラックとの7年間の旅を終えるバン・デル・ザンデ、プチ・ル・マンでは“有終の美”を目指す/IMSA
バン・デル・ザンデは、これまで何度もキャデラックでタイトルに近づいてきた。その最たる年は2020年だ。この年はエリオ・カストロネベスとリッキー・テイラーのアキュラ・チーム・ペンスキー組にわずか1ポイント差で敗れ涙をのんだ。
「たくさん勝ってきたと思う。でも、もっと勝ちたかった」と彼は言った。
「過去の選手権を振り返ると、かなりの苦労やトラブルがあった。毎年思うことだが、それらがひとつでも少なければチャンピオンシップを制することができたと思う」
「だから、ある意味では少し残念だったし、とくにガナッシとの4年間はもっと優勝したかったのだけど、それが現実だ。選手権に出場するのであれば、チャンピオンシップで優勝することが究極の目標だが、ついに果たせなかった。だから、そのことについては間違いなく満足していない」
キャデラック時代の一番の思い出について尋ねられた彼は、「全体像」と「バーで自慢できるような勝利」を超えたところに目を向ける意欲を示した。
「レースに携わっている人々やレースの外にいる人たちにとっては、デイトナで2度の優勝したことがつねに記憶に残っていると思う」とバン・デル・ザンデは語った。
「しかし同時に、僕がこの選手権で非常に気に入っているのは、セブリングやプチ・ル・マンのようなレース、数年前に出場したミド・オハイオのようなレースだ」
「中には大観衆が見ないレースもあるが、トラック上での楽しさやレースに勝つために懸命に戦わなければならないドッグファイトの数を考えると、それは僕の記憶に残るものなんだ」
「大局的に見れば、大きな勝利はバーで自慢できるもの、テレビで自慢できるもの、そして記憶に残るものだ。しかし、僕が個人的に誇れる瞬間は、誰も見ていないレースでもあるんだ」