更新日: 2023.07.23 22:39
1秒以内に迫るレクサスやポルシェを抑え、ハート・オブ・レーシングが2クラス制覇/IMSA第7戦
この直後、最終コーナーの立ち上がり区間のイン側で70号車マクラーレン720S GT3(インセプション・レーシング)がクラッシュを喫し、2度目のコーションが入った。これにより両クラスで各車のギャップがリセットされ、残り47分の“スプリント”の幕が上がった。
首位を走るリベラス駆る23号車は、ベン・バーニコートの14号車レクサス以下、9号車ポルシェ、3号車コルベットからプレッシャーを受けながらの走行に。また、GTDクラスでも首位27号車アストンマーティンをドライブするマルコ・ソーレンセンと、2番手に順位を上げてきた92号車ポルシェ911 GT3 R(ケリーモス・ウィズ・ライリー)のジュリアン・アンドラウアーの接近戦が繰り広げられた。
しかし1周50秒強でラップするライムロック・パークは追い抜きの難しいコースであり、後続車が上位の射程圏内につけたとしてもなかなかオーバーテイクにまで至らない。その結果、両クラスの首位を走る2台のアストンマーティンは40分以上にわたってライバルに1秒以内の至近距離に迫られながらも“逃げ切り”に成功し、ハート・オブ・レーシングチームがダブル・ウインをもたらすことに成功した。
トップとわずか0.336秒差の総合2位/GTDプロクラス2位は14号車レクサス。同3位には右フロントフェンダーが浮き上がった状態ながら上位と遜色ないタイムで走り続けた9号車ポルシェが入った。コルベットは僅差の4位でフィニッシュ。GTDクラスはソーレンセン/ロマン・デ・アンジェリス組アストンマーティンから0.555秒遅れてチェッカーを受けたケリーモス・ライリーの92号車と、ほぼ同間隔でフィニッシュラインを跨いだライト・モータースポーツの77号車ポルシェ911 GT3 Rが、両サイドの表彰台を獲得している。
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦は第8戦ロード・アメリカだ。8月6日(日)に2時間40分の決勝レースが行われる同イベントは、第5戦“ザ・グレン”以来3戦ぶりに全5クラスのクルマが揃うことになる。