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投稿日: 2024.09.02 09:27
更新日: 2024.09.03 08:30

トヨタ7号車、大逆転勝利目前で無念の黄旗違反。サテライトの83号車フェラーリが初優勝【WEC第6戦後半レポート】


ル・マン/WEC | トヨタ7号車、大逆転勝利目前で無念の黄旗違反。サテライトの83号車フェラーリが初優勝【WEC第6戦後半レポート】

 LMGT3では、後半に入っても27号車アストンマーティンがセーフティマージンを保っていた。2番手には92号車ポルシェが続き、3番手を巡っては81号車シボレーのルイ・アンドラーデを、46号車BMW M4 GT3(チームWRT)のバレンティーノ・ロッシが攻め立てる場面も見られた。

 5秒追加のペナルティを受けた46号車にかわり、やがて55号車フェラーリ296 GT3(ビスタAFコルセ)が3番手へとポジションを上げた。

 その後ろでは、マキシム・マルタンに代わった46号車BMWと、91号車ポルシェのリヒャルト・リエツのプロドライバー同士による4番手争いも白熱。残り1時間半のところでリエツが前に出ると、表彰台争いに加わるべく前を追っていったが、5回目のルーティンピットを終えて残り1時間を迎える頃には、実質の3番手にふたたび55号車フェラーリが浮上する。

 ここで55号車フェラーリのアレッシオ・ロベラと、その背後に迫る91号車ポルシェのリエツの争いが激化。しかし終盤、55号車には100秒ペナルティが科せられ、91号車ポルシェが表彰台圏内へと進出した。

 一方で前半に表彰台圏内を走った81号車シボレーは、トラブルかガレージに入れられてしまう。また、46号車BMWのマルタンも、終盤スロー走行からマシンをピットへと戻すなど、上位陣に波乱が相次ぐレースとなった。

 そんな後方の混乱をものともせずに快走を続けた27号車アストンマーティンがクラス優勝。20秒差の2位には、92号車ポルシェが入り、僚友の91号車ポルシェが3位に続いた。

 4位には59号車マクラーレン720 S GT3エボ(ユナイテッド・オートスポーツ)、5位には31号車BMW、6位には77号車フォード・マスタングGT3(プロトン・コンペティション)が入っている。

 序盤にピット作業でロスがあったという95号車マクラーレンは、最終ランナーとして佐藤万璃音が乗り込んだ。トラックリミット違反のペナルティもあったが、7位入賞を果たしている。

 この他の日本勢では、小泉洋史がスタートスティントを担当した82号車シボレーが8位、木村武史がスタートを担当した87号車レクサスRC F GT3(アコーディスASPチーム)は11位、Dステーション・レーシングの777号車アストンマーティンはリタイアとなった。

 WECの次戦第7戦は、静岡県の富士スピードウェイで、9月13~15日に行われる。

2024WEC第6戦オースティン
WEC第6戦のLMGT3クラスを制した27号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3(ハート・オブ・レーシングチーム)
マクラーレン720S GT3 Evo
クラス7位でフィニッシュした佐藤万璃音組の95号車マクラーレン720S GT3 Evo


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